花祭壇のお話し
東京のお葬式に何度か参列をしたことがある方は、祭壇が花で創られているのを見る事が多いのではないでしょうか。
昔ながらの白木の祭壇を使用していることを見る機会も減っていると思います。
今から約20年程前から花祭壇が登場し始めて、10年(以上?)前から
すっかりと主流になっています。
年数が経って実際に花祭壇を生ける花職人の技術の向上と、出棺前に柩の中にその花を使ってたくさん手向ける事ができるのが理由で選ばれています。
多くの葬儀社は葬儀専門の花屋さんと業務提携をしています。
ご遺族の方には花祭壇のカタログ等で選んでいただいたデザインを元に花屋さんに発注します。
花が好きだった故人のために、又、花が好きな喪主やご家族がこだわりを持っているのであれば、それを理解できる葬儀社(又は担当者)を見つける事が必要です。なぜなら打合せをするのは葬儀社であり、花屋さんではないからです。
葬儀社の社員は花の実務経験のある人が少ないです。葬儀に関しての研修は受けていても花に関する知識を得る研修などをしている所は少ないと思います。
ですので、花にこだわりがあり、細かいニュアンスを伝えたい方にとっては、打合せをしている担当者に不安を覚えるシーンも少なくないと思います。
おそらく「カタログを見てどのようなイメージですか?」などと言われると思いますが、そのカタログ自体にも満足のいくものが載っているとは限りません。
実際の施行例などを多く見せてくれる葬儀社は安心かと思いますが、
どの葬儀社でも使用しているような無難なカタログのみで営業している葬儀社も実際にはあります。
色々な葬儀社のホームページなどを見比べている方もおられると思いますが、
違う葬儀社なのに全く同じ花祭壇が載っているのを見た事はないでしょうか。
それは、葬儀専門の花屋さんが多数の葬儀社へ配布しているためです。
(同じ花屋さんが多数の葬儀社と提携をしているからです)
ただ、祭壇の売値を決めるのは葬儀社ですので、価格は異なります。
花がお好きでこだわりを持って葬儀を行いたい家族の方にとっては、
打合せのその場で花の名前や、ニュアンスがすぐに伝わった方が安心かと思います。
価格は10万円前後の比較的安い祭壇から、上限なしにありますが、
「この季節にはこの花」や「この季節にはこの花は無い」「この花を使いたいのであれば価格はこうなる」など色々と話のできる担当者を見つける事が良いと思います。
もうすでに葬儀社は決定をしていて、花に関しての知識が薄いと感じる担当者だとしたら、「業務提携をしている花屋さんと直接話がしたい」などと持ちかけても良いのではないでしょうか。
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