密葬後のお別れ会

密葬後の、お別れ会を考えてみる

密葬後のお別れ会。偲ぶ会とも言います。

英語ではRemember-Meetingともいい、
直訳すると「故人を忘れないための会」です。
良い言葉ですね。

それはさておき、、、

最近著名人がお亡くなりになると良く聞くこのフレーズ。
「近親者のみで密葬をして、後日お別れ会をします」というものですね。

つまり、家族だけで静かに夜を過ごした後、火葬だけを済まし、
後日、関わりのあった方をお別れ会に招待するという流れです。

関係者の多い著名人の遺族からすると、すぐに葬儀の段取りをつけるよりは、
時間をかけてお別れ会のプロデュースをしてもらった方が利に叶っているのでしょう。

(有名な芸能人の場合は密葬と言っても100人くらい弔問に訪れる場合も良くある話ですが・・・)

私たち一般人はこの方法はまだまだ少ないですが、
故人とのお別れをゆっくりと偲びたいと願うご遺族としては、良い方法です。

私どものお客様からこの様な言葉をよく聞きます。

「(弔問客を)本気で呼んだら人数が多すぎて大変な事になる。それだと大変すぎるから家族葬にしたい」という事です。

よく分かります。悲しみの中、葬儀社との打ち合わせや弔問客の接待に追われたら、誰のためのお葬式なのか分かりません。

しかし、お葬式には「社会的な責任と配慮」という側面も持ち合わせています。

長年の人生の中には遺族の知り得ない人脈もあります。
ましてや友人や関係者が多ければ多いほどです。

「最後に顔だけでも見てお別れが言いたい」という人も大勢おられるはずです。
家族だけでのお葬式をしたい気持ちは良くわかりますが、
故人の関係者の気持ちを結果として無視してしまうと、トラブルになる可能性も無くはありません。

このような背景があるので、後日にお別れ会を設けるのも選択肢の一つです。

お別れ会を行う場合の一例です。

まず会場ですが、葬儀会館やご遺骨の持ち込みが可能なホテルなどで行います。時間に追われる葬儀と違い、お別れ会は招待状を送る事もできます。
具体的な人数の把握が可能ですし、会費制にする事もできます。
お料理をお出しするにしてもロスが出ません。
(会費制にするのであれば、お香典の辞退を申し出ましょう)

故人を偲ぶようなナレーションや音楽、献花、ビュッフェスタイルの食事など、
葬儀社と打合せをしながら進行を組み立てていきます。
すでに密葬は終えているので、時間をかけて打合せが出来ます。

優しい雰囲気の中、皆さんに故人を偲んもらうことができるのではないでしょうか。