「お葬式にお坊さんは必要ない」とお考えの方向けです
まず、お坊さんを呼ばない葬儀の方法を「無宗教葬」とか「自由葬」などといわれています。
葬儀の時間内に皆様の想いを形にする方法です。
仏式でご葬儀をすればお坊さんの読経の時間-約40分前後-は皆さん、お経を聞いている事になります。
お坊さんを呼ばないとなると、この40分の時間を皆さんでどのようにするかを考えなければなりません。
正確に言いますと、葬儀の進行は私たち葬儀社が組み立てますが、ご遺族の皆さんにも、
ご希望を含めてご協力していただく事がたくさんあります。
例えば、
故人様の好きだった音楽をかけたければ探す。
遺影写真の他に飾りたい写真や品があれば選定をする。
弔辞(お別れの言葉)をする方を考える。
故人の略歴をまとめて司会者に渡す。
モニターで故人のVTRを流したい。
会葬に来て頂く方のために、挨拶を用意する。
歌を歌いたい。楽器を弾きたい・・・
などなどです。
故人様の略歴やお別れの言葉は私たちが作れるものではありません。
「このような形をとると良い葬儀になりますよ」とご提案はたくさん出来ますが、
ご遺族様のやりたい事がある程度明確で、それに向けてきちんと準備をして頂く必要があります。
ご遺族の皆様には、なぜお坊さんを呼ばないのか、なぜ無宗教でやりたいのかを考える必要があるのです。
昔からのしきたりみたいな仏教で葬儀をするのではなく、「故人を自分たちで温かく送りたいんだ」
という気持ちが大切に思っている方は大成功しますが、
単に「お坊さん(宗教的な事を)を毛嫌いしているから」
「お坊さんに余計な出費(お布施)をかけたくない」というような理由で葬儀を考えると
とてもさみしいお葬式になる可能性があります。
ここでちょっと、逆の事も言わせて下さい。
それでもご出棺までの間、何もしないで(お線香やお焼香又は献花をするくらいで)
過ごしたいというご遺族様もいらっしゃいます。
もちろんそれでもかまいません。
なぜなら、葬儀中は本当に何もしないで故人の事だけを想い、静かにしていたいご遺族様もいらっしゃるからです。
私たちも、この部分を無視したご提案はしません。そっとお手伝いをさせて頂きます。
最後に一つ。
無宗教葬の場合は、お寺の檀家さんになっている方には難しいかもしれません。後々納骨があるからです。
納骨時には通常、戒名を付けてご供養をして頂く必要があるからです。
前もって住職さんにその様な無宗教葬をしてもいいのかと相談が必要です。
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